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iPhoneのセキュリティ対策はするべき?最低限設定しておきたいことを解説
更新日:2020.11.13
パソコンの場合、古くからコンピューターウイルスが問題視されており、セキュリティ対策が盛んに行われてきました。
ウイルスを仕込む目的は多岐にわたりますが、基本的に多くのユーザーがいるサービスがデバイスターゲットになるのが一般的です。
iPhoneも日本を筆頭に圧倒的なユーザーを確保しているデバイスであるため、セキュリティ問題が多く発生しているという事実があります。
その中で、しっかりとセキュリティ対策を行うことが重要です。
ここでは、iPhoneでセキュリティ対策として最低限しておきたいことを解説します。
Appleが行っているセキュリティ対策
Appleでは、セキュリティ対策として主にハード側とソフト側で次のような対策を施し、安全に利用できるように対策を施しています。
ハード対策
Appleでは、ソフトウェアのセキュリティを確保するために、ハードウェアに埋め込まれたセキュリティ基盤が必要と考えており、iPhoneに搭載されているシリコンには、セキュリティ機能が埋め込まれています。
これには、システムセキュリティ機能を供給するカスタムCPU機能、セキュリティ機能専用のチップも含まれているのが特徴です。
最も重要な部分となるコンポーネントでは、Secure Enclaveコプロセッサを採用しています。
iPhoneの現行モデルで導入されているSecure Enclaveは、保存されているデータの暗号化や、生体認証の基盤として重要な存在です。
T2チップを搭載したiPhoneでは、ファイルの書き込みや読み取り時の高速な暗号化を強化する、専用のAESハードウェアエンジンを搭載しています。
存続期間の長い暗号鍵をCPUまたはOSに依存することなく、データの保護とFileVaultにより利用者のファイルを保護する仕組みを採用しています。
Secure Enclaveでは、利用者の生体認証データのプライバシーとセキュリティを確保しながら、Touch IDやFace IDを使用することで安全に認証することが可能です。
ソフト対策
iPhoneでは高い性能をベースとして、使いやすさを損なうことなくOSのセキュリティを最大化するように設計されています。
システムのセキュリティの範囲としては、起動プロセス、ソフトウェアのアップデート、OSによる実行中の処理など、多岐に及びます。
セキュアブートは、ハードウェアからスタートしてソフトウェアを通じて各部位にまで行き渡ります。
信頼チェーンの段階としては、それぞれが次の段階が適切に機能していることをチェックした上で移行するのが特徴です。
このセキュリティモデルは、iPhoneの起動だけでなく、復元やアップデートのさまざまなモードでも利用されています。
iOSの最新バージョンは最も安全性を高めるためにブラッシュアップされます。
ソフトウェアアップデートによって、iPhoneをタイムリーにアップデートでき、既知の安全なソフトウェアのみをAppleから提供されます。
他にも、iPhoneには起動とランタイムの保護機能が備わっており、操作の処理中に起動とランタイムの整合性がキープされます。
自分で行えるiPhoneのセキュリティ対策
iPhoneで行えるセキュリティ対策としては、主に次のような項目があります。
中には、普段の行動に気をつけるという部分もあるので、常に意識して対応することが重要です。
iOSを最新版にする
先に紹介したとおり、iOSは高いセキュリティを保持しています。
ただ、セキュリティ問題はイタチごっこの側面があり、常に新しいセキュリティリスクを突いた攻撃が行われているのです。
新しい問題が発覚した場合、Appleはすぐに対策を施し修正版のiOSをリリースする流れとなります。
よって、iOSは基本的に最新版がリリースされたらすぐに適用することが重要です。
iOSのアップデートは、一般→ソフトウェア・アップデートに進むと行えます。
また、いつ最新版がリリースされるかわからないので、自動更新するのがベターです。
自動更新は、一般→ソフトウェア・アップデート→自動アップデートの順番で進み、自動アップデートをオンにしてください。
アプリを最新版にする
いくらiOSが最新版であっても、使用するアプリがターゲットとなると意味がありません。
よって、アプリに関しても常に最新版にアップデートすることが重要です。
アプリのアップデートについても、自動更新が行なえます。
設定は、iTunes StoreとApp Store →アップデートに進み、アップデートをオンにすることで対応可能です。
怪しいアプリをインストールしない
インターネット上には、iPhone向けの様々なアプリが提供されています。
アプリ自体は個人でも作成できるものであり、中にはとても有益でプロ顔負けのアプリも多く存在しています。
一方で、悪意あるアプリが存在しているのも事実です。
Appleでは、セキュリティ面などを加味して厳しい審査基準をクリアしたアプリのみを、AppStoreを介して提供しています。
よって、基本的にAppStoreに公開されていないアプリをダウンロードするのは危険です。
また、AppStoreに公開されているからと言って、絶対に安全であるという確証もありません。
よって、可能な限りアプリ名や開発元をインターネット検索して、評判など確認した上でインストールしましょう。
セキュリティ対策アプリをインストールする
パソコンと同じように、iPhone向けにセキュリティ対策を行えるアプリがリリースされています。
セキュリティ対策ソフトでは、ウイルスが入り込まないようにしたり、もしウイルスが入った場合にすぐに駆除する機能がメインとなります。
他にも、フィッシング詐欺などのトラブルに巻き込まれないように、Webサイトの閲覧時に驚異からiPhoneをガードする機能も充実しています。
また、外部からの不正アクセスを防止する機能があったり、もしiPhoneが盗難に遭った場合に保護する機能が搭載されている場合も多いです。
セキュリティ対策アプリをインストールすれば絶対に安全というわけではありませんが、確実に効果は実感できます。
セキュリティ対策ソフトは、無料で提供されているものからサブスクリプションで提供されているものまで、様々です。
基本的に有料アプリのほうが機能的に優れていますが、費用対効果も考えつつ導入しましょう。
怪しいWebサイトを開かない
Webサイトを閲覧している際に、怪しいバナー広告などが表示されることがあります。
気になってタップしてしまうと、「ウイルスに侵されました」などと表示されたり、ページを閉じれなくなることがあります。
これは、人間心理を突いてタップされやすいようなフレーズなどを用いて、悪意あるサイトに誘導しているのです。
ページを開くだけでウイルスに感染したり、悪意あるアプリをインストールされてしまうこともあります。
もしリンク先を開く場合は、一度立ち止まって本当に安全かどうかを慎重に判断することが重要です。
なりすましメールなどに注意
メールやSNSなどで、友人や知人になりすましてメッセージが送信されることがあります。
中には、悪意あるサイトへのリンクが記載されていて、クリックするとトラブルに巻き込まれる事が多いです。
また、最近多いのが大手企業や取引のある銀行などを装ったメールなどによる被害です。
実際にメールからリンクをクリックしても、見た目上は公式サイトと見間違うのですが、パスワードを入力すると、抜き取られて悪用されるケースが多発しています。
なりすましメールの場合、普段あまり使用されないようなフォントや、リンク先のアドレスが明らかに不自然であるなどで、ある程度見分けが付きます。
万全な体制を整えよう!
iPhoneのセキュリティレベルは非常に高いのですが、それでも重箱の隅を突くかのように様々なセキュリティ問題が発覚します。
今回紹介した対策を含めて、万全な体制を整えることが重要です。
常にセキュリティを意識してiPhoneを使用しましょう。