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iPhoneが水没してしまった!
慌てず行いたい行動を伝授

更新日:2020.3.2

iPhoneが水没してしまった!慌てず行いたい行動を伝授

スマートフォンを使用している時に困るのが、水没です。
iPhoneの故障トラブルの多くが水没してしまってのものであり、トイレに落としてしまうことや、誤って浴槽に落としてしまうことが多いです。
最近のiPhoneは防水機能が備わっていますが、それに安心して水没させてしまうということもあります。
水没させてしまっても、処置次第ではデバイスにダメージを与えることなく使い続けることができます。
ここでは、iPhoneが水没してしまった時に行うべき行動を紹介します。

iPhoneの防水レベルは?

iPhoneの防水レベルは?

iPhone6までは防水機能が付いておらず、水没による故障が多く見られました。
他のスマートフォンでは既に防水機能が兼ねそなえているだけに、かなり遅れている印象があったのですが、iPhone7より防水機能が標準化されました。
iPhone7、iPhone8、iPhoneX、iPhoneXRはIP67と呼ばれる、最大水深1メートルで最大30分間まで耐えることができる防水レベルとなっています。
また、iPhoneXS、iPhoneXS MAXでは更に進化してIP68に対応し、最大水深2メートルで最大30分間まで耐えることができるレベルにまで機能的に向上しています。
ただし、あくまでも水没などの緊急時に耐久できるレベルを想定していて、常時水に濡れた状態は推奨されていません。
Appleとしても、水濡れによる損傷を防止するために以下の行為を控えるように声明を出しています。

参考:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について

● iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
● iPhone をサウナやスチームルームで使う
● 推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhone を動作させる

防水機能はありますが、あくまでも補助機能として考えておきましょう。

まずは電源を切る

まずは電源を切る

iPhoneを水没させてしまったら、まずは電源をすぐに切るようにしてください。
これは、基盤内などに水分が侵入することでショートさせてしまう可能性があるためです。
運が良ければそのまま使い続けることができる可能性がありますが、いつ水分が基盤内でショートするかわかりません。
よって、すぐに電源を切ることが応急処置として正しいのです。

取り付けているアクセサリを外す

取り付けているアクセサリを外す

電源を切ったら、アクセサリを付けている場合はすぐに取り外してください。
iPhoneでも本体保護のためカバーを取り付けている人は多いので、まず取り外しましょう。 その後、音楽を聞くためにイヤホンを付けている場合も、すぐに取り外す必要があります。
これは、アクセサリーの素材によってはiPhone内部に水分を侵入させてしまうことを助長させることがあるためです。
また、カバーやケースを付けていると、隙間に水分が残ってなかなか乾かないという難点もありますし、水に弱い素材のカバーの場合はなおさらすぐに取り外してください。

水分をきれいに拭き取る

水分をきれいに拭き取る

アクセサリを取り外した後は、すぐにiPhone本体に付いている水分を拭き取ります。
水分を拭き取る際には、タオルやハンカチなどを使用して、水分を吸収させる素材のものを用います。
手軽に乾かすことができるドライヤーを使った方が良いと考えている方も多いかもしれませんが、これは実は大きな間違いです。
ドライヤーを使用することによって、iPhoneの基盤を熱風で傷付けてしまうリスクがあり、ダメージが深刻になってしまいます。
ドライヤーを使用することなく、まずは水分を拭き取ることに集中しましょう。
また、端子部分についてはハンカチやタオルなどではなかなか細部にまで届かない事が多いです。
よって、綿棒などを用いて細部にまで丹念に行うことが重要ですし、エアダスターで吹き飛ばすのも良いでしょう。

SIMカードを取る

SIMカードを取る

iPhone本体だけでなく、重要な情報が詰まっているSIMカードの水分を拭き取る必要があります。
電源を切った状態でSIMカードを取り出して、丁寧に水分を拭き取りましょう。
電源を入れたままSIMカードを取り出すと故障の原因になるので、必ず電源を切ってから取り外しましょう。
SIMカードは柔らかい布などで優しく拭いてください。
また、繊維などが付着して読み取りに影響が発生する可能性もあるので、仕上げでエアダスターでブローすると良いでしょう。

乾燥剤を使用する

乾燥剤を使用する

表面に付着した水分はここまでのステップで取り除くことができますが、内部にまで侵入した水分を除去するのはなかなか難しいものです。
本来であれば分解して内部まで清掃するのが有効的ですが、処理を誤ると二度と使えなくなるリスクもあります。
そこで、iPhoneをしっかりと乾燥させてデバイス内部の水分を除去することが重要です。
自然乾燥だけでは心もとないので、乾燥剤を用いて乾燥させるようにしてください。
タッパーなどの密閉できるものを用意して、その中にiPhoneと乾燥剤を最低でも1日程度は入れておきます。
乾燥剤は、乾物など食料品の袋に入っていますので、それを有効利用するのもおすすめです。

復旧したらすぐにバックアップ!

復旧したらすぐにバックアップ!

以上の方法で処置を行った後に、電源を入れてみます。
絶対に避けたいのは、ここまでの過程において充電しないことです。
例え入電していなくても、充電していると通電してショートさせるリスクがあるためです。
電源を入れて見事に動いたら、すぐにバックアップを取ってください。
これは、基盤内部は乾燥して水によるショートは回避できたとしても、不純物が付着していると徐々に腐食してやがて故障する可能性があるためです。
万が一のことを考えて、すぐにバックアップを取っておくことをおすすめします。

修理に出す

iPhoneが水没したときは、できるだけ早く修理に出すことでデータを失わないで済む可能性がグッと高まります。
また、故障を回避できたように見えても、基盤の腐食が進行する可能性もあります。
一通り対処をした後は、修理店に修理に出すようにしましょう。