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iPhoneシリーズの防水効果ってどの程度あるの?
更新日:2020.3.10
長らく、iPhoneでは防水機能がある機種の導入が遅れて、他のスマートフォンに遅れを取っていました。
やっとiPhone7から導入されたのですが、徐々に機能的にも向上しており進化を続けています。
ただ、完全な防水というわけではなく、限界もありますので、間違った使用法で故障してしまうことも想定されます。
ここでは、iPhoneシリーズにおける、防水機能について詳しく解説します。
iPhoneシリーズにおける防水機能について
歴代モデルにおける、防水機能は以下のようになっています。
モデル |
IP等級 |
iPhone3GS |
× |
iPhone4 |
× |
iPhone4S |
× |
iPhone5 |
× |
iPhone5C |
× |
iPhone5S |
× |
iPhoneSE |
× |
iPhone6 |
× |
iPhone6 plus |
× |
iPhone6s |
× |
iPhone6s plus |
× |
iPhone7 |
IP67 |
iPhone7 plus |
IP67 |
iPhone8 |
IP67 |
iPhone8 plus |
IP67 |
iPhone X |
IP67 |
iPhone XR |
IP67 |
iPhone XS |
IP68 |
iPhone XS MAX |
IP68 |
iPhone 11 |
IP68 |
iPhone 11 |
IP68 |
iPhone 11 Pro MAX |
IP68 |
iPhone7シリーズより防水機能が付いたわけですが、IP等級を見るとIP67とIP68という2種類あります。
IEC規格(IEC 60529)でIPコードとして人体及び固形異物に対する保護や、水に対する保護を等級別に分類、規定しているのですが、これは防水だけでなく防塵のランクも表しています。
防塵・防水規格の等級で、両者の違いは、水に対する防水性能の程度が違います。
IPに続く数字やアルファベットは、順番に「防塵」と「防水」の性能を意味していますので、IP67とIP68は防塵という意味では同ランクのものとなります。
防塵性能の等級6は、耐塵形で塵埃の侵入があってはならないというもので、防塵性能としては規格内では最高レベルですので、iPhoneシリーズは高いレベルにあることがわかります。
問題はその次の防水ランクを表す数字ですが、以下の試験をクリアしたものがランク付けされます。
等級 |
保護レベル |
性能試験 |
IPX7(防水等級7) |
水に浸しても影響がないように保護。 |
真水の入ったタンクに浸す。製品の外郭上端から水面までの距離は0.15m。下端から水面までの距離は1m。30分間浸す。 |
IPX8(防水等級8) |
潜水状態の使用に対して保護。 |
真水の入ったタンクに浸す。水位の条件は協議による。時間も協議による。ただし、7よりも厳しい条件下での実施で、継続的な潜水状態で使用されることを考慮する必要がある。 |
また、Appleでは公式見解として、IP67は深さ 1 m まで、最長 30 分間まで耐えれるとし、P68 等級 は深さ 2 m まで、最長 30 分間まで耐えれると表明しています。
ただし、これはあくまでも実験室の管理された条件下でテストであって、実際にはお風呂で落下させたり海水に浸けてしまうなども想定されるため、あくまでも目安とすべき数字です。
こんなシーンで注意が必要!
iPhoneは、防水機能は兼ね備えていますが、あくまでも補助的な機能であって積極的に水に漬けて良いというわけではありません。
例えば、入浴時にお風呂に入れて使用したい場合でも、防水ケースなどの中に入れて使用すべきです。
また、水濡れのリスクが有るシーンとしては、次のような場合が想定されます。
● トイレ
● お風呂
● 洗濯機
● 海、川、プール
代表的なシーンとしては、トイレでズボンなどのポケットに入れておいた時に、ふと落下させてしまうなどがあります。
例え本体が壊れなくても、トイレに水没したものを使用するのは気が引けますよね。
チェーンなどを付けて、ポケットから落下しないような工夫をするのも良いでしょう。
また、ポケットに入れたまま洗濯機で洗濯してしまうこともあります。
洗濯をする前に、再度ポケットの中にiPhoneが入っていないかを確認することが重要です。
他にも、防水ケースは確かにiPhoneを水から守ってくれるのですが、過信は危険です。
通常、ジップなどで蓋をするのですが、蓋が甘くて水が侵入したり、破れなどによっても侵入するリスクがあります。
どうしても使用する場合は、事前に目視で穴が空いていないかなどをチェックしましょう。
防水機能が低下することもある
iPhoneの防水機能は、実は低下してしまうという恐れもあります。
Appleでは、公式見解として以下のようなケースで防水機能が低下するリスクがあると表明しています。
● iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
● iPhone に水圧が強い水や流速が大きい水をかける (たとえば、シャワー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフィン、ジェットスキーなど)
● iPhone をサウナやスチームルームで使う
● iPhone を意図的に水没させる
● 推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhone を動作させる
● iPhone を落とすなど、衝撃を与える
● iPhone を分解する (ネジを外すなど)
意図的に分解すると、隙間なく精巧した出来栄えのiPhoneに隙間が生じ、そこから水が侵入してしまうので、個人での分解はおすすめしません。
水没に対して補償はあるの?
iPhoneを購入する際には、補償をつけることができます。
補償をつけることによって、iPhoneが故障してしまったときにも対応してもらうことができるようになります。
iPhone7から防水性能がついたことによって、水濡れによる故障が補償外になっています。
したがって、iPhoneの補償制度に入っていたとしても、水濡れが原因の場合は自腹で修理しなければならないので注意が必要です。
iPhone本体には、液体浸入インジケータが付いており、水の侵入があったかどうかを把握できますので、仮に嘘をついて補償を受けようとしてもバレてしまうので注意しましょう。
できるだけ濡らさないようにする!
具体的なiPhoneの使用法としては、普段の生活を含めて、できるだけ水に濡らさないようにすることが重要です。
水に濡れてもある程度は大丈夫ですが、お風呂に長時間入れる、海の中でカメラ機能を使うために持って行くなど、無理な使用法は止めておきましょう。